ホーム / 個人向けiPS細胞 バンキングサービス
私たちは、再生医療(細胞移植医療)には自分自身の細胞から作った細胞を移植する自家移植が最適であると考えています。なぜなら、再生医療では移植した細胞や組織、臓器が自分の免疫システムから攻撃されることなく、体内に生着することが治療効果を得る上で非常に重要だからです。
自分自身の細胞より自分の体に合う細胞はありません。自分のiPS細胞を使った治療で最大限の治療効果を得る為には少しでも健康な時に個人向けiPS細胞を作って保管しておくのが望ましいと言えます。現時点では、完全に実用化された治療はありませんが、iPS細胞由来の細胞を使った臨床試験や治験が迅速に世界中で進められています。
My Peaceの個人向けiPS細胞は、厚生労働大臣の製造許可・承認を取得済の施設で製造しております。またこの施設は米国FDAの基準にも準拠しております。現在iPS細胞を使った様々な移植治療の治験が行われており、iPS細胞を用いた自家移植が実用化された際には、My PeaceのiPS細胞をご利用いただけるようになります。
My PeaceではiPS細胞を活用した再生医療の開発状況の十分なご説明や倫理審査を経た同意書の活用等、お客様とのコミュニケーションを大事にしています。
厚生労働省、
米国FDAの基準に準拠
弊社CEOは世界で初めてヒトiPS細胞の作製に成功したことを発表した論文※の第二著者です。京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授の研究室でiPS細胞の開発当初から研究に取り組み、博士号を取得後、米国スタンフォード大学でさらにiPS細胞の実用化に向けた様々な研究に従事しました。また、弊社iPS細胞製造スタッフは皆医療用iPS細胞の製造に長く従事しており、深い知識と経験を誇ります。I Peaceが作る個人向けiPS細胞は高い品質と安全性により、安心してご利用いただくことができます。
※Takahashi, K., Tanabe, K., Ohnuki, M., Narita, M., Ichisaka, T., Tomoda, K., and Yamanaka, S. (2007b)
Induction of pluripotent stem cells from adult human fibroblasts by defined factors.
Cell 131, 861-872.
I Peaceでは、24時間温度が追跡・記録され、異常時にはアラートが発動し、即座に対応できる体制をとっています。また凍結方法、凍結素材はグローバルな規制に準拠したものを使用しています。
細胞移植治療には健康な細胞が必要です。健康な時の細胞の方が遺伝子の傷も少ないです。年齢を重ねるにつれて、僅かずつではありますが遺伝子には傷が入り病気になるリスクが高まります。細胞に傷が入る前に、少しでも早くiPS細胞を作製し保管しておくことが将来の治療への応用可能性や治療効果を高めることにつながります。この点を考えると、お子様やお孫さんの自己由来iPS細胞を製造・保管しておくことも貴重なプレゼントといえるかもしれません。
Sardo, V. L., Ferguson, W., Erikson, G. A., Topol, E. J., Baldwin, K. K., & Torkamani, A. (2017). The effect of aging on human induced pluripotent stem cells. Nature Biotechnology, 35(1), 69.
将来のリスクへの備え
人間の体には、他人の細胞を拒絶する免疫システムが存在します。その為、他人の細胞を移植しても免疫システムから攻撃を受けて移植した細胞が死滅してしまい、効果を発揮することが出来ません。細胞移植治療は、移植した細胞がご自身の体の免疫システムから拒絶されることなく体内に定着するかどうかが成功の鍵の一つです。自分自身の細胞から作製した細胞を移植すれば、免疫拒絶反応を最小化し細胞移植治療の効果を最大限に高めることが出来ます。
個人向けiPS細胞バンキングサービスに登録する方が増えれば、iPS細胞由来の細胞移植治療の臨床研究や治験を行う企業や研究機関が、臨床研究に最適なドナーを探しやすくなり、臨床試験が加速します。また、新薬の開発の促進にも貢献していただくことにもつながります。新薬を開発する際、様々な体質の方に対してどのようにその薬が作用するのか調べる必要があります。しかし、副作用もわからない新薬を実際に人間に投与して調べることは出来ません。そこで、様々な人のiPS細胞から心筋細胞など目的の細胞を作り、その細胞を使って新薬の効果や副作用を培養皿上で試すことが可能になります。研究への協力に同意いただいたお客様は(研究への協力は任意です)、ご自身のiPS細胞を一部研究にも活用させて頂くことで、難治性疾患の治療法開発を促進し、現在治療法が確立されていない疾患に苦しむ患者さんを将来的に救える可能性を高めることに繋がります。
iPS細胞を使った最新の再生医療、創薬研究の加速に貢献 ※1
自分のiPS細胞を活用して実際に病気を治療 ※2
iPS細胞を使った最新の再生医療、創薬研究の加速に貢献 ※1
自分のiPS細胞を活用して実際に病気を治療 ※2
※1 お客様のご同意がいただける場合に限ります。
※2 今すぐに治療に使えるわけではありません。現在iPS細胞を使った治療は臨床研究が行われている最中であり、実際に治療に使える時期は、現時点では確定しておりません。