ホーム / よくある質問
iPS細胞の大きな利点は4つです。1つめは、誰からでも作製でき、自分の細胞を使った医療が受けられます。臍帯血造血幹細胞のように新生児に限られることもなく、老若男女問わず誰の細胞からでも作製可能です。二つ目は、高い分化能を持っており、あらゆる組織や臓器の細胞に変化する能力を有しており、適応疾患が多いことです。3つめは、iPS細胞はほぼ無限に増殖する能力を有している為、移植に必要な十分な量の細胞を得ることができます。他の幹細胞は増殖能に限界があります。iPS細胞は細胞移植医療の理想的な原材料であると言えます。より幅広く再生医療に適用可能です。
臍帯血造血幹細胞
臍帯血は通常、出産して臍帯(へその緒)が切断された後に採取されます。臍帯血には、白血病やリンパ腫などの血液がんの患者や、鎌状赤血球症やウィスコットアルドリッチ症候群などの血液や免疫系の特定の疾患の治療に使用できる造血幹細胞が含まれています。臍帯血幹細胞と多能性幹細胞(iPS細胞およびES細胞)の主な違いの1つは、臍帯血幹細胞は血液細胞にのみ変化できるのに対し、多能性幹細胞はさまざまな種類の細胞に分化できるということです。したがって、臍帯血は「造血幹細胞移植」での使用が主な用途です。
間葉系幹細胞(MSC)
間葉系幹細胞は、人間の体の中に存在する幹細胞の一つで、臍帯血、骨髄、胎盤、脂肪組織、歯髄、その他の臓器からも分離できます。間葉系幹細胞の分化能は臍帯血に比べると多くの種類の臓器に分化することができますが、多能性幹細胞と比較すると限定的で骨細胞等、特定の種類の細胞にのみ分化することが出来ます。
歯髄幹細胞
歯髄幹細胞(DPSC)は、培養中および移植時にさまざまな種類の細胞への比較的広範な多能性分化を示す、内歯由来の間葉系幹細胞(MSC)の特定のタイプです。適応疾患は間葉系幹細胞と同じでiPS細胞に比べて限定されます。
iPS細胞を作製するのに年齢制限はなく、何歳の方でも作製いただけます。一方で、病気の原因の一つはDNAに傷がつくことです。病気になった後の細胞から、iPS細胞を作製するとDNAに傷のない高品質なiPS細胞を作製することが難しくなる可能性があります。年齢にかかわらず、病気になる前にiPS細胞を作製しておくことをお薦めいたします。
詳しくはこちら
弊社のiPS細胞バンキングサービスの特徴は3つあります。一つ目は医療に最適な細胞からiPS細胞を作製します。弊社では血液から作製しており、採取した血液は空気に触れることなく直接採血管に入るため、細菌、ウイルス、ほこりなどの混入を防げます。尿や歯の細胞は無菌性の担保が難しいと考えられています。二つ目は世界の製薬会社の細胞製造を受託する基準を満たした製造施設で作製しております。三つ目は世界のiPS細胞から様々な体細胞を作る企業とパートナーシップを結んでいるため。iPS細胞から必要な細胞を作製するところまでサポートすることができる可能性があります。
詳しくはこちら
採血時に行うウイルス検査にて感染性のあるウイルスが見つかった場合、作製をお断りすることがあります。また、お客様の体質やその日の体調によって、iPS細胞が出来にくい場合がございます。作製できない際は、もう一度採血をお願いする場合がございます。
それでも作製できなかった場合、ウイルス検査までの費用のみ発生しますが、それ以降のプロセスの料金はいただきません。
凍結保存すれば、契約が存続する限り保存可能です。細胞は凍結保存しておけば、融解後、再び細胞分裂し、新しい細胞を作り始めます。何年間保存できるかは、iPS細胞は2007年に世界で初めてできて以来のデータしかありませんが、他の細胞では数十年を超えて保存できているデーターがあります。
I Peaceコーポレートサイトはこちら
サービスにお申込みいただいた後のキャンセル料金は以下の通りです。
キャンセルの場合 | キャンセル料 |
1. クーリングオフ期間内 | 無料 |
2. クーリングオフ期間後、採血4営業日前の15:00迄 | 11万円 |
3. 採血4営業日前の15:00以降~採血当日 | 33万円 |
4. 採血後~iPS細胞製造着手前 | 55万円 |
5. iPS細胞製造着手後 | 143万円 |
採血日程変更の場合 | 変更料金 |
1. クーリングオフ期間内 | 無料 |
2. クーリングオフ期間後~採血5営業日前の15:00迄 | 1万円 |
3. 採血5営業日前の15:00以降~2営業日前の15:00迄 | 2万円 |
4. 採血2営業日前の15:00以降~当日 | 5万円 |
iPS細胞は今すぐ細胞移植医療に使う事はできません。
世界で臨床試験が進んでおり、数年後にはいくつかの疾患で治療が実用化される見込みです。一方で、病気の原因の一つはDNAに傷がつくことです。病気になった後の細胞から、iPS細胞を作製するとDNAに傷のない高品質なiPS細胞を作製することが難しくなる可能性があります。 年齢にかかわらず、病気になる前にiPS細胞を作製しておくことをお薦めいたします。
がん免疫療法、糖尿病、脊髄損傷、パーキンソン病、加齢黄斑変性等、心疾患、関節疾患、様々な種類の疾患の研究が行われています。
詳しくはこちら
弊社ではiPS細胞作製時にガン化するリスクを低減する作製技術を用いております。また、実際にiPS細胞をご利用頂く前にガンの原因遺伝子に傷がないことを確認する方法をとっております。iPS細胞の腫瘍化は大きく分けて3つの原因が考えられます。弊社のiPS細胞は、これらの原因を排除する安全な技術を用いて作製されています。
1. 初期化因子(iPS細胞を作製するための因子)の再活性化
細胞の中に入った初期化因子は全て排除される方法で作製しています。
2. iPS細胞作製時に細胞のゲノムに傷がつく
iPS細胞を作製する際、従来の方法では初期化因子を細胞内に導入する運び屋が原因でゲノムに傷がつくことがありました。しかし、弊社ではゲノムに傷がつかない方法を用いて初期化因子を導入するため安心です。
3. 移植する細胞の中に、iPS細胞から目的の細胞に変化しきれなかったiPS細胞が残り、それが引き起こす奇形種の形成
将来的に、移植用の神経や筋肉などの分化細胞を作る機関が、移植用の細胞集団の中にiPS細胞が残っていないことを確認してから移植します。
iPS細胞は健康寿命を延ばすことが期待されています。一方で、老化を防ぎ、不老不死の体が手に入るものではありません。例えば、iPS細胞由来のCAR-T細胞を使ったがん免疫療法が実用化され治療がうまくいけば、生存率が上がる可能性は十分にあり、余命は延びると言えるかもしれません。
詳しくはこちら